PR会社や広告代理店の実務では、クライアントから「PR TIMESに出すのと、ニュースサイトに掲載するのは何が違うのか」と聞かれることがあります。
この質問に対して、どちらか一方を優劣で説明してしまうと、誤解が生まれやすくなります。PR TIMESのような配信サービスと、ニュースサイト上に記事を掲載する掲載枠では、役割や使いどころが異なるためです。
本記事では、代理店担当者がクライアントに説明しやすいように、PR TIMESとニュースサイト掲載枠の違い、使い分けの考え方、提案時に確認すべきポイントを整理します。
PR TIMESとニュースサイト掲載枠は役割が違う
PR TIMESは、企業や団体のプレスリリースを配信するサービスとして広く利用されています。新商品発表、サービス開始、イベント告知、キャンペーン情報などを、リリース形式で発信する際に使いやすい手段です。
一方、ニュースサイト掲載枠は、特定のニュースサイト上に記事として掲載するメニューです。掲載後のURLをクライアント報告、自社サイト、SNS、営業資料などで活用したい場合に検討しやすい選択肢です。
つまり、実務上は次のように整理できます。
- ✓ PR TIMESは、プレスリリース配信の起点として使いやすい
- ✓ ニュースサイト掲載枠は、媒体上の掲載URLを用意したいときに使いやすい
- ✓ どちらか一方ではなく、案件の目的に応じて組み合わせて検討できる
クライアントに説明するときは、「PR TIMESの代わり」という表現よりも、「PR TIMESとは別に検討できる掲載先」と伝える方が、役割の違いを説明しやすくなります。
PR TIMESが向いている場面
PR TIMESは、企業発表をリリース形式で広く発信したいときに向いています。特に、企業が公式発表として情報を整理し、配信サービス上で公開したい場合に使いやすい手段です。
たとえば、次のような場面ではPR TIMESが候補になります。
- ✓ 新商品や新サービスの発表をリリース形式で配信したい
- ✓ 企業公式のニュースリリースとして情報を整理したい
- ✓ メディア関係者や関係先に発表情報を届けたい
- ✓ リリース配信サービス上に情報を掲載したい
- ✓ 企業広報の基本的な発信手段として使いたい
代理店担当者としては、PR TIMESを否定する必要はありません。むしろ、プレスリリース配信の基本的な選択肢として位置づけたうえで、案件によって追加の掲載先が必要かどうかを判断する方が自然です。
ニュースサイト掲載枠が向いている場面
ニュースサイト掲載枠は、特定の媒体上に掲載URLを用意したいときに検討しやすい選択肢です。特に、クライアント報告や営業資料、自社サイト、SNSなどで掲載URLを活用したい場合に相性があります。
たとえば、次のような場面です。
- ✓ PR TIMES以外の掲載URLを追加で用意したい
- ✓ クライアントへの報告資料に掲載URLを記載したい
- ✓ ニュースサイト上の掲載実績として整理したい
- ✓ 原稿支給で掲載相談できる媒体を探している
- ✓ 複数本や継続掲載の相談先を確保したい
この場合も、重要なのは「掲載されれば何でもよい」という考え方ではありません。掲載可否、料金、PR表記、リンク属性、原稿や画像の扱いなどを事前に確認し、クライアントに説明できる状態にしておくことが大切です。
クライアントには「目的の違い」で説明する
PR TIMESとニュースサイト掲載枠の違いを説明するときは、機能の違いだけを並べるよりも、「何のために使うのか」で整理すると伝わりやすくなります。
たとえば、次のように説明できます。
- ✓ PR TIMESは、企業発表をリリースとして配信するための手段
- ✓ ニュースサイト掲載枠は、媒体上の掲載URLを用意するための手段
- ✓ クライアント報告や営業資料に使う場合は、掲載後URLの扱いやすさも確認する
- ✓ 予算、納期、原稿の状態、掲載可否に応じて使い分ける
特にPR会社・広告代理店では、クライアントへの説明責任があります。そのため、「どちらが有利か」ではなく、「今回の案件では、どの目的に対してどの掲載先を使うのか」を明確にすることが重要です。
比較するときに見るべき実務項目
PR TIMESとニュースサイト掲載枠を比較するときは、料金や知名度だけで判断しない方が安全です。代理店業務では、進行管理や報告資料への使いやすさも重要になります。
比較時には、次の項目を確認すると判断しやすくなります。
- ✓ 掲載後のURLをどのように使えるか
- ✓ クライアント報告資料に記載しやすいか
- ✓ 原稿支給で進められるか
- ✓ 画像素材やリンク先URLの扱いが明確か
- ✓ 掲載料金や追加費用を事前に確認できるか
- ✓ PR表記や広告表記の考え方を説明できるか
- ✓ 掲載可否の判断フローがあるか
特に、クライアントに提案する前には、「掲載できます」と断定しすぎないことも大切です。媒体ごとに掲載基準があり、内容や表現によって確認が必要になる場合があるためです。
PR TIMES以外の掲載先を探すときの考え方
PR TIMES以外の掲載先を探す場合は、「PR TIMESの代替先を探す」というよりも、「案件に応じて追加で使える掲載先を整理する」と考える方が実務的です。
たとえば、次のような観点で掲載先を探すと、クライアントにも説明しやすくなります。
- ✓ クライアント報告用の掲載URLとして使いやすいか
- ✓ ニュースサイト上の記事として掲載されるか
- ✓ 原稿支給で相談できるか
- ✓ 料金や進行条件を事前に確認できるか
- ✓ 複数本や継続掲載にも対応しやすいか
PR TIMES以外の掲載先を検討する際の基本的な判断基準は、以下の記事でも整理しています。
原稿支給で進める場合の確認点
代理店案件では、すでにクライアント確認済みの原稿や画像素材が用意されていることがあります。この場合、原稿支給で掲載相談できるニュースサイト掲載枠は、進行管理の面で扱いやすい選択肢になります。
ただし、原稿支給であっても、媒体側の確認や調整が入る場合があります。タイトル、見出し、広告表現、画像、リンク先などは、掲載前に確認が必要になることがあります。
原稿支給で進める場合は、以下の点を確認しておきましょう。
- ✓ 原稿形式はWord、テキスト、HTMLのどれがよいか
- ✓ 画像点数や画像サイズの指定があるか
- ✓ リンク先URLの本数や掲載位置に制限があるか
- ✓ タイトルや本文の調整が発生するか
- ✓ 掲載前確認や修正対応の流れはどうなるか
原稿支給での掲載相談については、以下の記事でも詳しく整理しています。
料金やPR表記も事前に確認する
PR TIMESとニュースサイト掲載枠を使い分ける際は、料金だけでなく、PR表記やリンク属性の考え方も確認しておく必要があります。
特に代理店担当者は、クライアントから「広告表記はどうなるのか」「リンクはどう扱われるのか」「追加費用はあるのか」と質問されることがあります。事前に確認しておけば、提案後の認識違いを防ぎやすくなります。
確認しておきたい項目は、次の通りです。
- ✓ 掲載料金の目安
- ✓ 編集・整文が必要な場合の費用
- ✓ 即日・短納期対応の可否
- ✓ PR表記や広告表記の有無
- ✓ nofollow / sponsored などリンク属性の考え方
- ✓ 請求書払い、カード決済など支払い方法
掲載先を提案する際の確認項目は、以下の記事でも整理しています。
- ✓ PR TIMES以外の掲載先を提案するときの注意点|料金・PR表記・掲載可否の確認項目
- ✓ プレスリリース掲載料金の考え方|安価な掲載先を選ぶ前に確認すべきこと
- ✓ プレスリリース掲載でPR表記・nofollow/sponsoredを確認すべき理由
掲載先選びの全体像も確認しておく
PR TIMESとニュースサイト掲載枠の違いを理解するだけでなく、代理店実務では掲載先選び全体の考え方も整理しておくと判断しやすくなります。
特に、クライアント報告に使える掲載URLを用意したい場合は、掲載先の知名度だけではなく、報告資料への入れやすさ、掲載条件の説明しやすさ、入稿フローの明確さも重要です。
掲載先選びの全体像は、以下の記事で整理しています。
NEW'S VISIONのプレスリリース掲載について
NEW'S VISIONでは、PR会社・広告代理店・制作会社・広報支援会社のご担当者様向けに、プレスリリースや企業告知のニュースサイト掲載についてご相談を受け付けています。
一斉配信サービスではなく、NEW'S VISION上に記事を掲載するメニューのため、掲載後のURLをクライアント報告、自社サイト、SNS、営業資料などで活用しやすい形で整理できます。
原稿支給での掲載、複数本掲載、継続掲載、サブスク月5本パックなど、案件の進行状況に応じてご相談いただけます。掲載可否は編集部判断となるため、内容や希望時期が決まっている場合は、事前に掲載条件をご確認ください。
掲載条件、料金、入稿方法、進行の流れについては、以下の案内ページをご確認ください。