PR会社や広告代理店が複数クライアントのプレスリリース掲載を扱う場合、案件ごとに原稿、画像、リンク先、希望公開日、掲載URL、請求条件、修正履歴を整理しておく必要があります。管理方法が曖昧なままだと、入稿漏れ、確認漏れ、URL報告漏れ、請求漏れが起きやすくなります。

特に、原稿支給型のニュースサイト掲載、複数本掲載、月次報告用の掲載URL管理、サブスク型の掲載枠運用では、案件ごとの進行状況を一覧で把握できる状態にしておくことが重要です。

この記事では、PR会社が複数クライアントのプレスリリース掲載を管理するときに、実務担当者が確認すべき管理項目と運用方法を整理します。

この記事の結論

  • ✓ 複数クライアント案件では、クライアント名・案件名・公開希望日・掲載URLを一覧管理する
  • ✓ 原稿・画像・リンク先・確認者・決済条件を案件ごとに整理する
  • ✓ 掲載完了後は、URL報告と管理表への記録を同時に行う
  • ✓ 修正履歴や掲載可否確認の状況も残しておく
  • ✓ 複数本掲載が継続する場合は、月額掲載枠やサブスク型の運用も検討しやすい

複数クライアントの掲載管理で起きやすい課題

PR会社が複数クライアントのプレスリリース掲載を扱う場合、単発案件とは違い、同時進行の管理が必要になります。クライアントごとに公開希望日や確認者、原稿の完成度、画像素材、決済条件が異なるため、メールやチャットだけで管理すると抜け漏れが起きやすくなります。

よくある課題は以下です。

  • ✓ どのクライアントの原稿が未入稿か分からなくなる
  • ✓ 画像素材やリンク先URLの確認漏れが起きる
  • ✓ 掲載可否確認中の案件が埋もれる
  • ✓ 公開希望日と実際の掲載日が混在する
  • ✓ 掲載URLの報告漏れが起きる
  • ✓ 修正依頼の履歴が残らない
  • ✓ 請求月や決済条件の確認が遅れる

複数案件では、担当者の記憶に頼る管理は危険です。案件ごとに状態を一覧で見られる形にしておくことが重要です。

まず管理表で案件を一覧化する

複数クライアントの掲載管理では、最初に案件管理表を作ります。高機能なツールを使う必要はありません。最初はスプレッドシートで十分です。

管理表に入れたい基本項目は以下です。

  • ✓ クライアント名
  • ✓ 案件名・施策名
  • ✓ 掲載内容の概要
  • ✓ 希望公開日
  • ✓ 掲載URLが必要な期限
  • ✓ 原稿の状態
  • ✓ 画像素材の状態
  • ✓ リンク先URL
  • ✓ 掲載可否確認の状況
  • ✓ 掲載日
  • ✓ 掲載URL
  • ✓ 担当者

この項目を入れておくと、どの案件が入稿前なのか、掲載確認中なのか、公開済みなのかを把握しやすくなります。

原稿・画像・リンク先の状態を分けて管理する

プレスリリース掲載では、原稿だけでなく、画像素材やリンク先URLも重要です。原稿が完成していても、画像素材が未確認だったり、リンク先ページが未公開だったりすると、掲載可否確認や公開作業が止まる場合があります。

素材管理では、以下のように状態を分けておくと便利です。

  • ✓ 原稿未着
  • ✓ 原稿確認中
  • ✓ 原稿確定
  • ✓ 画像未着
  • ✓ 画像確認中
  • ✓ 画像使用許諾確認済み
  • ✓ リンク先未確定
  • ✓ リンク先確認済み

「原稿あり」とだけ記録していると、画像やリンク先の確認状況が抜けやすくなります。原稿・画像・リンク先は別々に状態管理するのが安全です。

掲載可否確認のステータスを作る

ニュースサイト掲載やPR記事掲載では、掲載可否は媒体確認後の判断になります。複数案件を扱う場合は、どの案件が掲載可否確認中なのか、修正依頼中なのか、掲載不可なのかを分けて管理します。

掲載可否のステータス例は以下です。

  • ✓ 未確認
  • ✓ 媒体確認中
  • ✓ 追加確認中
  • ✓ クライアント修正待ち
  • ✓ 掲載可
  • ✓ 掲載不可
  • ✓ 公開準備中
  • ✓ 公開済み

このようにステータスを決めておくと、担当者が変わっても案件の状態を把握しやすくなります。

掲載可否の説明に使える記事
掲載可否や修正可能性を事前に伝える説明文例

公開希望日とURL報告期限を分けて管理する

複数クライアント案件では、公開希望日と掲載URLの報告期限を分けて管理することが重要です。クライアントによっては、公開日そのものよりも、月次報告や社内共有に使うためのURL報告期限を重視している場合があります。

日付管理では以下を分けます。

  • ✓ 入稿予定日
  • ✓ 原稿確定日
  • ✓ 希望公開日
  • ✓ 掲載URLが必要な期限
  • ✓ 実際の掲載日
  • ✓ 掲載完了報告日
  • ✓ 請求予定月

特に短納期案件では、「今日中にURLが必要」「明日までに掲載したい」「週末前に共有したい」といった要望が出やすくなります。公開希望日だけでなく、URL報告期限も必ず確認しましょう。

掲載URLは公開後すぐ管理表へ記録する

掲載が完了したら、掲載URLをクライアントへ報告すると同時に、管理表にも記録します。後からメールを探す運用にすると、月次報告や複数案件の集計時に手間がかかります。

掲載完了時に記録したい項目は以下です。

  • ✓ 掲載媒体名
  • ✓ 記事タイトル
  • ✓ 掲載日
  • ✓ 掲載URL
  • ✓ 掲載完了報告日
  • ✓ クライアント確認状況
  • ✓ PR表記の有無
  • ✓ 修正依頼の有無

掲載完了メールと管理表の項目を揃えておくと、報告と管理を同時に進めやすくなります。

修正履歴を残す

掲載後に、誤字脱字、リンク先修正、画像差し替え、表記調整などの修正依頼が発生することがあります。複数クライアントの案件では、どの案件でどの修正が発生したかを残しておくことが重要です。

修正履歴に入れたい項目は以下です。

  • ✓ 修正依頼日
  • ✓ 修正依頼者
  • ✓ 対象URL
  • ✓ 修正箇所
  • ✓ 修正後の文言
  • ✓ 媒体側への確認日
  • ✓ 修正完了日
  • ✓ 対応不可だった場合の理由

修正履歴が残っていれば、クライアントから再確認が入った場合にも、過去の対応状況をすぐ説明できます。

請求・決済条件も案件ごとに管理する

複数クライアントの掲載案件では、請求・決済条件の管理も重要です。単発掲載、継続掲載、カード決済、請求書払い、月額パックなどが混在すると、請求漏れや認識違いが起きやすくなります。

管理したい項目は以下です。

  • ✓ 掲載プラン
  • ✓ 掲載料金
  • ✓ 見積提出日
  • ✓ 請求書発行日
  • ✓ 決済方法
  • ✓ 入金確認状況
  • ✓ 請求月
  • ✓ 継続掲載・月額契約の有無

PaidやStripeなど決済方法が複数ある場合は、混同しないように案件ごとに記録しておく必要があります。短納期案件では、決済確認が進行条件になる場合もあるため、早めに整理しましょう。

複数本掲載では月次の枠管理を行う

PR会社が複数クライアントの掲載を継続的に扱う場合、月ごとの掲載本数を管理する必要があります。特に月額掲載枠やサブスク型の掲載メニューを使う場合は、何本消化したか、どのクライアント案件に使ったかを整理しておくことが重要です。

月次の枠管理で確認したい項目は以下です。

  • ✓ 今月の掲載可能本数
  • ✓ 消化済み本数
  • ✓ 残り本数
  • ✓ 対象クライアント
  • ✓ 掲載予定日
  • ✓ 翌月への繰越可否
  • ✓ 未消化分の扱い

月額掲載枠を使う場合は、未消化分の返金や翌月繰越の有無など、契約条件を事前に確認しておく必要があります。

クライアント別に掲載URLを整理する

複数クライアントの掲載案件では、掲載URLをクライアント別に整理しておくと、後から確認しやすくなります。月次報告や追加提案のときに、過去の掲載URLをすぐ参照できます。

クライアント別に整理する項目は以下です。

  • ✓ クライアント名
  • ✓ 案件名・施策名
  • ✓ 掲載媒体名
  • ✓ 記事タイトル
  • ✓ 掲載日
  • ✓ 掲載URL
  • ✓ 月次報告への反映状況
  • ✓ 次回提案の有無

掲載URLをクライアント別に整理しておくと、担当者が変わった場合でも引き継ぎしやすくなります。

クライアント別のURL整理を確認する
クライアント別に掲載URLを整理するときの管理項目

管理で避けたいこと

複数クライアントの掲載管理では、管理の属人化と成果保証に見える説明を避ける必要があります。

避けたいことは以下です。

  • ✓ 担当者個人のメールだけで管理する
  • ✓ 原稿・画像・リンク先の状態を分けずに管理する
  • ✓ 掲載可否確認の状態を残さない
  • ✓ 掲載URLを管理表へ記録しない
  • ✓ 修正履歴を残さない
  • ✓ 掲載URLをSEO効果や成果保証の証拠のように扱う

掲載URLは、クライアント報告や掲載実績整理に使いやすい情報です。ただし、PV、問い合わせ数、検索順位などを保証するものではありません。管理表でも、事実ベースで整理することが重要です。

複数クライアント掲載管理のチェックリスト

複数クライアントのプレスリリース掲載を管理する場合は、以下のチェックリストを使うと抜け漏れを防ぎやすくなります。

掲載管理チェックリスト

  • ✓ クライアント名・案件名を記録した
  • ✓ 原稿・画像・リンク先の状態を分けて管理している
  • ✓ 希望公開日とURL報告期限を分けて記録している
  • ✓ 掲載可否確認のステータスを記録している
  • ✓ 掲載URLを公開後すぐ管理表へ記録している
  • ✓ 掲載完了メールを送付した
  • ✓ 修正履歴を残している
  • ✓ 請求・決済条件を案件ごとに記録している
  • ✓ 月次報告への反映状況を確認している
  • ✓ 継続掲載・月額掲載枠の消化状況を管理している

NEW'S VISIONでの複数本・継続掲載相談について

NEW'S VISIONでは、企業・団体のプレスリリースや告知情報、PR会社・広告代理店経由の原稿支給型ニュースサイト掲載について相談を受け付けています。掲載後は記事単体のURLを共有できるため、クライアント報告、自社サイト、SNS、営業資料などで活用しやすい形で整理できます。

複数本掲載や継続掲載を扱うPR会社・広告代理店向けに、月5本まで相談できるサブスク型の掲載パックもご案内しています。掲載可否は編集部確認後の判断となり、原稿内容、画像素材、リンク先、希望公開日、PR表記などにより、修正や追加確認が必要になる場合があります。

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